Creative Rugbyとは
2003年にコーチ教育を目的としたCreative Rugbyの素案が、関西ラグビー協会
コーチ委員会に提案されました。この素案の元になったのが、同協会と大阪体育大学
との共催で行なわれた「関西協会コーチ・レフリー合同研修会-NZコーチ招聘-」とい
うコーチとレフリーが一堂に会して研修を受けるという画期的な研修会にあります。
NZから招聘した二人のコーチは、その後、NZ女子代表監督を務め世界選手権で勝利を
収め、レフリー・コーチは最も成功している協会と目されているカンタベリー・レフ
リー協会会長になりました。トップのコーチとレフリー・コーチを招き入れ、最新の
ラグビーを学べたことは充実した研修会だっただけではなく、わが国のラグビーに
とって大きな財産となりました。
研修会で最も影響を受けたのは、協会運営がたくさんの人々の意見により民主的に
物事が進められているのとおなじように、コーチも練習からプレイヤーの意見を聞
き、プレイヤー自身が考えてラグビーを行なうというスタイルの貫徹でした。そのた
め、コーチ教育ではNZでも行なわれているように行なってもらうと、受講生は休むこ
となく脳を働かせなければならない研修会になりました。次から次へと質問が繰り出
され、思考を休ませることはありませんでした。「あなたは、なぜ、ラグビー・コー
チをやっているのですか?」「コーチの役割は何ですか?」「あなたのラグビー哲学
は、なんですか?」など、次々に質問を与え、実際に発表させていきました。
そこには、考えるプレイヤーを作るには、まずは、考えるコーチを作るというスタ
ンスでコーチ育成の段階から徹底的に質疑応答形式で行なわれるということです。普
段一方通行の講習会や授業を受けていたものとしては、非常にショッキングでもあり
新鮮でした。答えは、すべて自分の中にあるのです。コーチが、答えを引き出す機会
をつくるだけなのです。
研修会を進める中で印象に残っている言葉として「シェア」「シェアしよう」と盛
んに話していたことです。今、一体何を考えているの?あなたは、どんな情報を持っ
て、ラグビーに関するどんな知識を持っているの?互いに発表し意見を交わすこと
で、みんなでその考えていることを共有しよう。知識を共有しあい、より高めようと
いう精神です。そんな研修会からCreative Rugbyは、生まれました。クリエイティ
ブとは、創造するという意味ですがこのプログラムは正に創造的なプログラムだと確
信しています。どう創造するかは、このプログラムに参加した人間の力量が問われま
す。よくもなるし、つまらなくもなる可能性があります。
何を創造するのか?は、ひとつに優秀なコーチを作るということです。研修会に参
加したコーチ自身がその場で練習メニューを考えます。練習の目的、準備物、フィー
ルドサイズ、人数、方法、キーファクター、コーチング・ポイントを列挙し明確に
し、練習の要領を図式化します。練習の段取りを組む作業を論理的に進め図式化しま
す。そうすることで練習メニューの普遍化と他のコーチとも練習メニュー共有をはか
ります。研修会の参加者に対して、今度は、実際に練習を行ないます。実際に行なっ
たうえで、参加者全員で意見のやりとり、コミュニケーションをはかります。よかっ
たところ、悪かったところ、どうすればよくなるのか?気をつけるところはどこなの
か?つまずきがどこにあるのか?キーファクターは、このようなものも含まれるので
は!目的や解釈として、こんなことも含まれるのでは!ルールを一つ加えるだけで練
習の目的、内容が劇的に変化するのでは!等々のできうる限り建設的な議論を行ない
ます。(参加者が消極的であった場合、レベルにかかわらずつまらなくなる。コーチ
が消極的であれば、プレイヤーも同じように消極的であるという考え。コーチは、エ
ネルギーに充ちていること)そこで出てきた意見を集約することで練習の内容が一新
され、新な練習メニューが生まれます。この新しい練習メニューを協会のホームペー
ジを通じて公開することで、研修会に参加できなかった多くのコーチとも練習メ
ニューの共有を計ります。
公開されている練習メニューは、ダウンロードできるようになっており自分のPCに
取り組むことができます。取り込んでファイルを、各コーチが自身のチームに適した
練習メニューとして編集し直すことができるようになっています(マイクロソフト社
製、パワーポイント・ソフトで可能)。研修会などで考案された練習メニューが、こ
のプログラムを通じて幾通りもの練習メニューとして変化し、発展を遂げていく可能
性がここにあるのです。
研修会などに参加したコーチの技量を高めるというだけではなく、練習メニューの
作成による普遍化と、サイト公開による練習メニューの共有化。公開されている練習
メニューをダウンロードすることで、自身で新たな意味を吹き込むことができる。こ
の一連の流を創造的であると信じ、Creative Rugbyと名付けました。
サイトの最後には、練習ドリルのフレームが含まれています。もし、よろしければ
自身で練習メニューを考案し、協会へご返送下さい。現在公開されているものに追加
して公開させていただきます。関西協会コーチ委員会は、生まれ変わります。われわ
れのラグビーを普及発展させていくためにCreative Rugbyにみなさんも是非ご参加
下さい。お待ちしております。