関西ラグビートップウェストAリーグ マッチレポート

 


トップウェストAリーグ第3節マッチレポート

 


 関西大学Aリーグは、上位4チームの激突に突入しましたが、トップウェストAリーグは、上位4チームの混沌とした状態が続いています。そこから抜け出してプレーオフへの出場を決めるのはどこか、このサイト上でもレポートをお伝えする予定でいます。
 そんな中で、愛知県から去る11月11日日曜日、トヨタ運動公園で行われた試合の模様を伝えるレポートが送られてきましたのでご紹介します。

11月10日(土) 豊田運動公園 12:15〜 KICKOFF
豊田自動織機
 38
14 - 0

24 - 14
NTTドコモ関西
14

◎ マッチレポート
 時折小雨の降る中、豊田自動織機とNTTドコモ関西のゲームがスタートした。 序盤、陣地を拡げたり、BKライン裏へのキックで両チームとも相手の様子をさぐる。その中、開始5分豊田自動織機がラインアウトからモールを押し込み、9-10-15と渡り、15番大門が中央にトライし7-0と先制。その後もFWの出足で勝る豊田自動織機が12番ゴリングスのキックで優位に攻める。9分過ぎ、豊田自動織機がラックより左に展開し、10-12-7と渡り、7番アナニアが中央左にトライ。14-0と得点を追加。この頃からNTTのFWも立ち直り、拮抗した試合が続く。NTTも敵陣にリズム良く攻め込むが、密集での反則やキックミス、ノッコンでチャンスを逃す。対する豊田自動織機もノッコンが多く中々攻めきれず、14-0と豊田自動織機リードでハーフタイムを迎える。

 後半、開始早々より豊田自動織機が攻め立てるが、NTTのDFの出足が良く、コントロールされたボールがBKに供給されない。しかし、NTTの密集での反則が増え、5分過ぎに豊田自動織機はPGに成功し、17-0とする。対してNTTは、14分にゴール前に攻め立て、ラックを連取し、最後は13番レックスが中央にこの試合初トライ。17-7となる。直後、豊田自動織機もラックから展開されたボールを11番南がタッチライン沿いを好走しトライを上げ、24-7と得点を追加。22分には、14番赤石の好走によりゴール前に迫り、最後は、スクラムを押し込み、8番斉藤がトライ。28分には、NTTが、浅めのライン攻撃より出足良く突破しトライを返すも、ノーサイド寸前、豊田自動織機にラックより繋がれ追加点を取られ38-14となり、豊田自動織機が勝利を収めた。


(写真1 NTTのスクラム)


(写真2 織機、BK展開)

◎ 会見レポート
【NTTドコモ関西 萩本監督】
 球を良く動かしたけど、相手が1枚上。8番の今井のDFが良かった。個々のタックルと前半後半の入りを良くすることが課題。テンポの良さを伸ばしていきたい。

【NTTドコモ関西 迫本主将】
 ホンダ戦からセットプレー、キック処理が課題としていた。スクラム、ラインアウトのセットが悪いのが敗因。体が小さい分セットは不利だが、持ち味を生かしていきたい。


【豊田自動織機 川上監督】
 出足良く攻立てることができ、また、セットプレーは良かった。得点直後に一安心してしまう時間が長く、良いリズムが継続できず、フラストレーションがたまる。ドキドキして見ていたが勝てて良かった。

【豊田自動織機 松岡主将】
 簡単に2本取れて、リズムが良かったが、ホッとして相手に合わせた。相手DFは、密集の近いところが強いのに、そこばかり攻めて、DFされてるようなもの。後半スタンドの外を攻めたら良く攻められた。ボーナス点が取れ良かった。






11月11日(土) 豊田運動公園 14:00〜 KICKOFF
ホンダヒート
  40
28 - 0

12 - 0
大阪府警察
0

◎ マッチレポート
 天気が回復し、薄日が差し始める中、キックオフとなった。
 序盤より地力で勝るホンダが8割方ボールを支配し、攻め続けるが大阪府警のDFが良く、トライに結びつかない。7分過ぎホンダFWが押し込んで得たボールをラインに回し、11番有田が先制トライ。ゴールも決まり7-0とする。その後もFWが優位に立つホンダは、攻め込んだ相手ラックをターンオーバーし、そのボールをBKがカウンター攻撃し14分、19分、25分と連続トライ。28-0とホンダがリードする。大阪府警も少ない攻撃チャンスよりラックを連取し、攻め込むが、ゲインラインを突破できず、パスミスでチャンスを潰してしまう。前半の終了間際にも大阪府警は、相手ラックをターンオーバーし敵陣ゴール前まで攻め入るもノットリリースザボールでPKとなり、ハーフタイムを迎えた。

 後半、前半同様、ボール支配率の良いホンダがFW、BK一体となり攻め続けるも、ノッコン等のミスも多く、大阪府警にキックで陣地を戻される。大阪府警は、FWは低く、BKは的確なタックルを大きな相手に決め続け、ホンダのチャンスを潰していった。しかし、28分に大阪府警13番が危険なタックルでシンビンになると、ホンダは、37分にラインアウトからBKに展開し、14番木村がトライ。終了間際にもゴール前ラックより8番ピサが押し込みトライを挙げ、ホンダ40-0大阪府警で、ノーサイドとなった。


(写真3 ゴール前で攻める大阪府警察)


(写真4 空中戦で競り合う両チーム)

◎ 会見レポート
【大阪府警 森監督】
 後半のDFが前半に出せると良かった。ゲーム前、前に出て早いDFをみんなでやろうと話した。ターンオーバーからのアタックが持ち味だが、前半は出来なかった。後半はノッコンを誘うタックルが決められたが、ラインブレイクが遅く得点を取れなかった。

【大阪府警 姫野主将】
 前半、相手が元気なときの失点が悔しい。後半のDFを80分間続けたい。自分たちのDFが出来たので胸を張って帰れる。次戦ワールドには最初から良いDFで番狂わせを狙いたい。


【ホンダヒート クリス・ミルステッドHC】
 前半は、FWに勢いがあり、良いテンポで、BKのスペースを生かせた。後半、良いリズム、テンポが作れなかった。相手のDFが良かった。敵陣でプレーしたのに点が取れなかった。次のステップは、相手のDFを見て戦略を変えたい。もっとシンプルに攻めたら、点が取れると思う。

【ホンダヒート 大橋主将】
 前半の出だしは良かった。府警のDFが良く、ミスが多発した。修正に時間がかかり立て直せなかった。でもDFが良かったのが収穫。またひとつ成長し次戦に生かしたい。


(記事、写真:大久保 誠)

(広報担当:村島 博)