ジャパンラグビー2007トップリーグ マッチレポート(愛媛/磐田)

 


2007トップリーグ第8節マッチレポート(愛媛)

 


 トップリーグ第8節、四国、愛媛県総合運動公園陸上競技場で、12月22日土曜日午後1時から、強い風雨の中、福岡サニックスブルースVSトヨタ自動車ヴェルブリッツ一戦が行われました。この試合のレポートをお伝えします。


(写真1 風雨の中で試合を盛り上げてくれたチアリーダーの皆さん)

12月22日(土) 愛媛県総合運動公園陸上競技場 13:00〜 KICKOFF
福岡サニックスブルース
13
6 - 13

7 - 7
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
20

◎ 福岡サニックスブルース vs トヨタ自動車ヴェルブリッツ マッチレポート
 強風と雨という悪コンディションで行われた当ゲーム。両チームともハンドリングミスに悩まされた試合となった。

 前半立ち上がりはトヨタがFWでプレシャーをかけ敵陣に攻め込み、1分に水野がPGを決めトヨタが先制。その後も7分にサニックス陣22mのスクラムをターンオーバーしてトヨタSH笠木がトライ。ゴールも決まり0-10とリードを奪う。対するサニックスは、SO小野のキックを中心にゲームを組み立て、2本のPGを返し、前半を6対13で終えた。

 後半2分にはトヨタSO正面がゴール前でキックチャージし、そのままトライ。ゴールも決まり6-20。これでトヨタペースになるかと思われたが、すぐさま4分にはSO小野のパントを拾ったヴァレンスがトライ(ゴール成功)して13-20と追いすがる。その後はトヨタ・サニックスともに好ディフェンスを連発し、ゲームは膠着状態に。後半30分からはサニックスがゲームを支配するも、後一歩届かず。逆に終了間際にはトヨタBKがオープンに展開しゴール目前に迫るが、サニックスも必死に戻ってゴールラインを割らせない。そのままトヨタが逃げ切り13対20で勝利した。

 両チームともディフェンスはしっかりしており、全体的に引き締まった好ゲームであった。


(写真2 トヨタレアウェレをマークするサニックスフィフィタ)


(写真3 トヨタ鉄壁のFWからパスアウト)


(写真4 サニックス、ラインアウトでの確実なハンドリング)

◎ 会見レポート
【福岡サニックスブルース 藤井雄一郎監督】
 雨の中の試合となったため、硬い試合運びとなってしまった。試合は負けたが、内容自体は悪くないと思う。選手は最後まで切れることなくプレーしていたので、次につながるゲームだと思う。ただ雨のためミスが多かった。後半の立ち上がりすぐにトライをとられたところもそうだが、ミスをなくしていけばもっといい試合ができた、勝つこともできたのではないかと思う。

【福岡サニックスブルース 古賀龍二キャプテン】
 結果的には負けたが、先週から自分達のラグビーがある程度できている、いい流れになっていると思う。FWはよく耐えていたと思う。また年明けから頑張りたい。



【トヨタ自動車ヴェルブリッツ 石井龍司監督】
 2連敗の後だったので、まずは勝利を喜びたい。こういった天候の中の試合運びの難しさを感じた。そのなかで、簡単なミスをやめようと自分が言いすぎたために、選手がちょっと恐がってしまって、なかなかいい展開にできなかったと感じている。サニックスさんのキックの使い方のうまさを勉強させてもらった試合だった。うちは若いチームであり、色々山谷があって、3歩進んで2歩下がるような状態だが、チームは一歩ずつ成長していると感じている。今日の試合内容はしっかり反省して次に臨みたい。

【トヨタ自動車ヴェルブリッツ 正面健司キャプテン】
 2連敗して今日は勝たないといけない試合だったため、ちょっとナーバスになってしまった。この天候なので、キックを使って敵陣でボールを動かそうというプランをたてていたが、自分がゲームをあまりうまく作ることができなかったため、苦しい試合展開になってしまった。チームのみんなは、ディフェンスでよく頑張ってくれた。PGを狙える地域でうちの反則が少なかったことが勝利につながったのかなと思う。



(記事、写真:愛媛県協会)

(広報担当者:村島 博)

 


2007トップリーグ第8節マッチレポート(磐田)

 


 トップリーグ第8節、12月22日土曜日午後2時から、ヤマハスタジアム(磐田)で、ヤマハ発動機ジュビロVSリコーブラックラムズの一戦が行われました。この試合のレポートをお伝えします。

 まず、試合の結果は以下のとおりです。

12月22日(土) ヤマハスタジアム 14:00〜 KICKOFF
ヤマハ発動機ジュビロ
58
30 - 3

28 - 0
リコーブラックラムズ
3

◎ ヤマハ発動機ジュビロ vs リコーブラックラムズ マッチレポート
 開始前から小雨が降りだすコンディション。ナイター照明が点灯したヤマハスタジアムには雨天にも関わらず5500人を越えるファンが駆けつけた。

 開始早々は両チーム手堅いゲームメイク。PGの応酬で9-3とヤマハがリードした。ゲームが動いたのは前半22分、ヤマハはスタンドオフ大田尾選手のキックからチャンスを作り、ボールを奪うと左オープンに大きく展開、最後はロックの澤田選手が左中間にトライし、14-3とヤマハが主導権を握る。勢いにのったヤマハはFWがモールを押し込んで32分、37分にトライを連取し、前半は30-3とリードして折り返す。

 後半は雨が強くなり、リコーはミスを連発する。そのミスをヤマハは逃さず、開始直後にマッコイド選手の突破からフォローしたトーマス選手がリコーのインゴールを陥れ、ヤマハはボーナスポイント獲得の4トライ目をマーク。さらにトーマス選手がこの日3つ目となるトライを決め、大田尾選手、松下選手も続けてトライ。日本代表の大西選手も10本中9本のキックを成功させて勝利に貢献、ヤマハが58-3でリコーを圧倒した。


(写真1 ヤマハCTBマッコイドに立ち向かうリコーDF)


(写真2 この日大活躍のヤマハ,トーマスDFを突破)


(写真3 雨天にもかかわらずたくさんお集まりいただいた観客に感謝!)

◎ 会見レポート
【ヤマハ発動機ジュビロ 堀川隆延監督】
 雨の中、地元磐田や、ヤマハのファンの方にたくさん足を運んでいただいた。チーム、選手にとって、こういう環境でプレーできることは、非常にモチベーションがあがるので、本当に感謝している。

 前半の入り方、トライ、そして相手をノートライに押さえたし、アタック、ディフェンスとも、15人が同じ意識を持ってプレーできていた。後半途中、少し緩んでしまったかもしれないが、全体を通してみれば、よかったと思う。チームは、着実に成長をしている。年明けの神戸戦に向け、勢いをさらに加速させていきたい。

【ヤマハ発動機ジュビロ 大田尾竜彦ゲームキャプテン】
 雨の中、たくさんのファンの方にスタンドへ足を運んでいただき感謝している。多くの声援は、プレーしていて心地よかった。その中で、自分達の強みを活かしたラグビーができたことはよかったと思う。ディフェンスからリズムが取れた、理想的な形の試合運びだった。


【リコーブラックラムズ 佐藤 寿晃監督】
 ボールキープ力の差が出た試合だった。チームとしてやるべきことを絞って臨んだが、それを出すことができなかった。次の試合に向けて、しっかり修正していきたい。

【リコーブラックラムズ 河野 好光ゲームキャプテン】
 チームとして春からやってきたこと、シンプルなゲームプランを心がけた。ラインアウトからモールというセットプレーの要になる部分が上手くいかず、バックスにボールが回ってもミスが出たりと、ヤマハの早い展開についていけなかった。完敗と言えるかも知れない。僕自身、FBは昨シーズンの夏以来だったが、最後尾からチームを見たことで、いつもと違う視野でゲームができた、この点は次へ繋がると思う。

以上、このレポートは、本文のみとなります。

(記事:静岡県ラグビーフットボール協会広報記録委員会)

(広報担当者:村島 博)