ジャパンラグビー2007トップリーグ マッチレポート(豊田)

 


2007トップリーグ第11節マッチレポート(豊田)

 


 トップリーグ第11節、1月19日土曜日、午後2時から、豊田市の豊田スタジアムでトヨタ自動車ヴェルブリッツ VS コカ・コーラレッドスパークスの一戦が、6000人を超える観衆を集めて行われました。この試合は、豊田スタジアムとしては初のトップリーグ開催になります。試合の模様をレポートします。まず、試合の結果は以下のとおりです。

1月19日(土) ホームスタジアム神戸 14:00〜 KICKOFF
トヨタ自動車
ヴェルブリッツ

53
25 - 0

28 - 24
コカ・コーラ
レッドスパークス

24
◎ トヨタ自動車ヴェルブリッツ vs コカ・コーラレッドスパークス マッチレポート
 トップリーグも終盤を迎え,4位以内を目指すトヨタ,入れ替え戦を避けたいコカコーラ,ともに非常に重要な試合となった。

 地元,トヨタスタジアムでは初のトップリーグ。駆けつけた多くのファンの応援を受けて、トヨタは、開始5分、相手陣10mライン上のPGを見事に決め先制した。その後も,トヨタは、キックを有効に使い、 8分ラックから、10分コカコーラのミスから、13分モールから、26分ラインアウトから、全ての局面を支配しトライを重ねた。これに対してコカコーラは、ミスが多く攻撃のリズムを継続することができず、トヨタは、コカコーラを完封して前半を折り返した(25-0)。

 後半も波に乗るトヨタが,9分ラックから、16分ラインアウトから、19分細かいパスからトライを重ね、46対0と後半なかばで試合の大勢を決めた。しかし,コカコーラは,ここから猛反撃を開始し,27分キックのチャージからトライを上げたのをきっかけに,終了までの13分間に合計4トライを奪い,貴重な勝点1を獲得した。トヨタが,コカコーラを圧倒した試合ではあったが,終了間際のコカコーラの粘りには目を見張るものがあった,4強入りを賭けてのトヨタ残り2試合に大きな期待がかかるものの、終盤のスタミナには不安を残した試合であった。


(写真1 コーラのブレイクダウン、見守る満員の観客)


(写真2 キックでトヨタの裏を突くコーラ)


(写真3 コーラ、素早いサイドアタック)


(写真4 トヨタBK,DFのギャップを突く)

◎ 会見レポート
【コカ・コーラレッドスパークス 向井監督】
 ミスが多かったが、最後の10分間で自分たちがやってきたことができ、4トライを取れて良かった。次の試合に向けてこの1週間ミスの修正をして行きたい。

【コカ・コーラレッドスパークス 三根キャプテン】
 前半ミスが多かったが、セットプレーは安定していた。後半は、敵陣にはいることを意識し、マイボールから良く攻められた。4トライとれたことは大きいと思う。次に向けては、前半をどう戦うかが課題。

(試合前のプランは?)
向井監督:
 トヨタはFWが強いので,セットプレーの近くで試合をせず,遠くで勝負したかった。トヨタのバック3は,メンバーがよくかわるので,そこをつきたかった。後半トヨタのタックルミスが増えたこともあって,良く攻撃ができた。



【トヨタ自動車ヴェルブリッツ 石井監督】
 実力のあるコカコーラに勝てたことを素直に喜びたい。後半攻めながらトライを取れなかったあたりからリズムを崩してしまった。東芝戦に向けて修正したい。

【トヨタ自動車ヴェルブリッツ 麻田キャプテン】
 トヨタのホームであるトヨタスタジアムという素晴らしい環境のもとで、試合ができたことがうれしい。もう1試合も負けられないと言うプレッシャーの中で,ボールを動かすというトヨタ本来のラグビーができて良かったと思う。これからの課題は,ディフェンスの粘り強さとコミュニケーション、強い気持ちを持って、東芝戦に向けてしっかりと修正して行きたい。

(今日のゲームプランは?)
石井監督:
 相手のSO周辺を攻め,その後のボールを動かしてトライを取るというプラン。コカコーラのFWとBKのつなぎのところでのディフェンスがしっかりしていたのでうまくいかなかったところもある。

(遠藤,正面のケガの具合は?)
石井監督:
 遠藤は,左手の脱臼。先週の試合後すぐオペをした。復帰の見通しは未定。正面は,足首の捻挫,明日にならないと分からない。

(地元出身の黒宮が長時間出場したが?)
石井監督:
 今年の成長は楽しみ。課題はまだまだ多いが、初トライ取れて嬉しかった。これからの伸び代に期待している。

(東芝が負けたが,東芝戦のカギは?)
麻田キャプテン:
 まだ何とも言えない。東芝には挑戦するつもりで、これからビデオ分析をしたい。

(今年の東芝と去年との印象の違いは?)
麻田キャプテン:
 あまり試合を見ていないので・・・・。
石井監督:
 バツベイが抜けたことぐらいかな?



(記事、写真:印貢孝祥)

(広報担当者:村島 博)