ATQチャレンジシリーズ第62回学生東西対抗試合 大学オールスターゲーム マッチレポート

 


学生東西対抗試合マッチレポート

 


1月20日(日) 近鉄花園ラグビー場 11:00〜 KICKOFF
東軍
89
26 - 24

63 - 0
西軍
24

◎ マッチレポート
 雨が何時落ちてきてもおかしくないようなどんよりとした曇り空、この季節の花園では珍しい弱風の中、東軍のキックオフで試合が始まった。前半は互いに相手の様子を見る展開、31分には、西軍がH大平のトライで19-24と逆転するも、前半終了間際の42分、東軍この日MVPに選ばれたテピタのトライ、GKもなって26-24と僅差で折り返す。

 後半は、前半の競った試合と打って変わって、完全な東軍ペース。11トライの猛攻で、DFでは西軍の攻撃を全く寄せ付けず0点に押さえ、終わって見れば89-24と、今シーズンの東高西低の傾向を裏付ける結果となった。DFよりも攻撃に意識が向いたやや大味な試合になるところをATQチャレンジの位置付けが引き締めた試合内容であった。


(写真1 勝者東軍へカップの授与)


(写真2 西軍の表彰)


(写真3 MVPテピタ選手の表彰)


(写真4 東西両軍の集合写真)

(試合の模様)




◎ 会見レポート
【東軍 木村監督(東海大学)】
 今日のゲームは、コンバインドチーム、またATQのセレクションの意味があったが、前半は様子見の時間が長かったことなど、一人ひとりがもっと力を出して臨んで欲しかった。

【東軍 宮本キャプテン(東海大学)】
 この大会は、ATQのセレクションとして大学の試合を見てもらう試合でもあり、各選手が自分のプレーをアピール出来る良い機会、モチベーションは高かった。そのために準備をしてきた選手もいたと聞いている。しかし、前半は雑なプレーが目立ち、タックルの意識も低かった。後半は個人としてアピールできた者もいたが、一人ひとりはもっと力を出して欲しかった。

【西軍 中尾監督(同志社大学)】
 ATQのセレクションとして試合に臨みましたが、前半は探りあい、後半は個人のプレーの差が出てしまった。

【西軍 前川キャプテン(同志社大学)】
 関東の大学との力の差を感じさせない、見返そうとする試合をしたかった。前半はなんとか互角に持ち込んだが、東軍は、後半に向けて前半の反省を修正できるだけの力を持っていた。自力の差と感じている。大学選手権が早く終わってしまった選手にとっては、自分をアピールできるよいチャンスとなったと思う。

【日本協会 ATQ部門 薫田コーチングディレクター】
 第62回となる東西学生対抗試合であるが、今年は、ATQのセレクションマッチという位置付けがある。セレクションのポイントとしては、第一に体幹強化が出来ていること、また、スキルやプレーに現れる選手の性格や感性あるプレーといった点も重視する。
 三地域対抗など今後もこのようなセレクションゲームがある。そのために、選手には準備をしておいて頂きたい。また、準備ができる環境づくりも大切であると考えている。今日のゲームの選手年齢層は2015年のワールドカップの主力となると思っている。

【MVP レポロ・テピタ選手コメント】
 MVPに選ばれたことについては、全く予想もしていなかったことで、大変感激している。日本でラグビーができることを本当にうれしく思っており、今日もチームの仲間のサポートのおかげであると感謝している。これからは、いきなりワールドカップというようなことを意識するのではなく、一歩一歩着実に前進していきたいと考えている。


(記事:長澤孝哉、村島博 写真:長谷川昭男)

(広報担当:村島 博)