関西大学Aリーグ

 


関西大学Aリーグ第3節マッチレポート
(天理親里グランド)

 10月16日(日)天理親里グランドで関西大学Aリーグ、近畿大学対京都産業大学と天理大学対同志社大学の2試合が行われました。これからのシーズンの行方を予想する上で重要な2試合のレポートを以下でお伝えします。

◎ 近畿大学 VS 京都産業大学
近畿大学
54
21 - 14

33 - 17
京都産業大学
31
 緒戦こそ同志社大学に敗戦したものの前節の摂南大学を無得点に抑えたディフェンスで上げ潮ムードの近畿大学、一方2敗ながらも相手は天理大学、関西学院大と昨年度の上位校との対戦で厳しい経験を積んだ京都産業大学、ともに後半節をにらんで落とせない一戦。

 前半2分、近畿大が相手陣22mからのスクラムから8番趙が持ち出し右中間に先制トライ15番辻井のゴールも決まり7点先取、勢いに乗る近畿大は5分にもトライをあげ完全にペースをつかむかにみえたが12分に京産大はゴール前ラインアウトからのモールを押し込み2番白江が押さえて14ー7とする、その後互いに1トライ、ゴールを決め21ー14とする、京産大は前半終了間際のトライでいい感じで後半へ。
 後半は期待通り京産大がゴール前ラックから5番堀越が右隅にトライ、21ー19と追い上げるがその後ディフェンスが急に崩れ5分に近畿大14番島が左中間へトライを上げ突き放す、その後立て続けに4トライをあげ完全に試合を決める、京産大は残り5分の時間帯でシンビンで1名少なくなった近畿大に対し2トライをあげ追い上げるが時すでに遅く54ー31と逃げきられた。
 前半終了間際のトライと後半早々のトライといい感じでゲームを進めた京産大、集中力が途切れかに見えたディフェンスでゲームを落とした。

 堅いディフェンスと展開力で持ち味をだした近畿大、前半はFWで、後半はバックスが細かくつないでトライをあげるなど多様な攻撃を見せた京産大、ともに次節を楽しみにさせる一戦であった。











◎ 天理大学 VS 同志社大学
天理大学
66
33 - 10

33 - 0
同志社大学
10
 第2試合、リーグ戦2連覇を狙う天理大と、ここまで連勝している同志社大との一戦は、天理大が前半5分にゴール前、右中間ラックからLOD上田が右中間に押し込み先制トライ、その後も2トライ、1ゴールを決めワンサイドの展開と思われたが、同志社大は、25分にCTBLキャプテン西田が抜け出し、SHH下平からWTBJ小林につなぎ、左中間にトライ、その後両校トライを奪い合い、前半を33−10で天理大のリードで終了。
 後半に入ると、天理大がFW、BK共、縦横無尽に展開し、キャプテンSOI立川を中心とした、スピード溢れる攻撃に終始した。防御でも同志社大の攻撃を寸断し、寄せ付けることなく、5トライ、3ゴールキックを成功させ、大差を付けて66−10で圧勝した。

 卓越した個人技で相手防御を突破する天理大のバックスは、今後益々、観客を魅了させてくれると感じた。同志社大は、個々の優れた力を発揮出来ずに終わったが、どの様に建て直してくるのか、次週の戦いに期待したい。













(記事:玉川育夫 写真:長谷川昭男 広報担当:村島博)