ジャパンラグビー トップリーグ2013-2014

 


1stステージ 第4節 プールB マッチ・会見サマリー
(山口)

9月28日(土) 15:00Kick Off
12 -  7
 6 - 10
キヤノンイーグルス
18
近鉄ライナーズ
17

◎ キヤノンイーグルス VS 近鉄ライナーズ マッチ・サマリー
 山口県初のトップリーグの試合が、国体に合わせて昨年全面改築された維新百年記念公園陸上競技場で開催されることになった。その記念すべき第1試合は、強豪パナソニック ワイルドナイツを第2節で破ったキヤノンイーグルスと、ベテランを中心に上位進出をねらう近鉄ライナーズの対戦となった。

 小雨の降るなか、近鉄のキックオフで試合は始まった。両チーム、キックを有効に使って相手陣に攻め込むものの、ハンドリングミスなどでチャンスをものにすることができない。そうした中、17分、キヤノンSOアイザイア・トエアバがカットアウトでディフェンスラインの裏に抜けだし、フォローしたFB橋野皓介につないでトライ。トライ後のゴールも決まって7点を先取する。32分、相手陣22mライン付近でハンドリングミスのボールを奪ったキヤノンは、ラックから素早くブラインドサイドを攻め、ショートパスを受けたHO山本貢が左隅に飛び込んで0―12と差を広げた。前半終了間際、キヤノン陣10mライン付近のキヤノンペナルティで、近鉄はショットを狙わずタッチを選択。前半終了のホーンが鳴った後、ラインアウトからモールを押し込んだ近鉄は、相手ペナルティを得て素早いタップキックで攻撃する。その後、ラックを連取した近鉄は、41分、No.8ラディキ・サモがサイドを突破し、インゴールに飛び込んだ。SO重光泰昌のゴールも成功し、7―12と点差を5に縮めて前半を終了した。

 後半はキヤノンのキックオフで試合再開。5分、相手ペナルティからラインアウトを選択した近鉄は、ドライビングモールを押しこみ、FL天満太進がサイドを突破してトライ、ゴールも成功し、14―12と逆転する。その後、近鉄はペナルティゴールで17―12と点差を広げるが、これまで接戦を繰り返してきたキヤノンもしぶとく追いすがり、15分にはCTB⑫三友良平がペナルティゴールを決め、17―15と3点差まで追いつき、勝敗は全くわからない状況となった。そして26分、再びキヤノンCTB三友がペナルティゴールを決め、その後は両チーム互いに譲らず、17―18とわずか一点差のゲームをキヤノンが制した。マン・オブ・ザ・マッチには、先制のトライをあげ、その後もたびたび快走を見せた
 キヤノンFB橋野が選ばれた。 




◎ 会見サマリー
【近鉄ライナーズ 前田隆介 監督】
 まずは、山口で初めてのトップリーグの試合を我々ができてよかったと思います。今日のゲームは辛抱ができなかった。勝負どころでミスが出てしまった。もっとボールを保持し続ける必要がある。まだこれから試合が続くので、次の試合で修正したいと思う。

【近鉄ライナーズ 太田春樹 キャプテン】
 山口県初開催の試合ができたことに感謝しています。今日の試合はチャンスの時に自分たちにミスが出てしまい、非常に残念だ。

(今日の天候とゲームプランは?)
前田:雨だからといって近鉄のゲームが変わるわけではない。いつもより少し多くキックを使ったが、いつも通りの近鉄ライナーズのゲームをやるだけだ。



【キヤノンイーグルス 永友洋司 監督】
 自分たちでゲームをコントロールできなかったが、勝てたのは選手の成長があったからだと思う。ペナルティが多かったことは反省点だが、次のゲームで課題をクリアしたいと思う。

【キヤノンイーグルス 和田拓 キャプテン】
 雨の中の試合だったが、勝てて良かった。ペナルティが多く、自分たちで自分たちを苦しめてしまった。これから修正していきたいと思う。

(接戦で最後に勝てた最大の要因は?)
永友:選手のメンタルスキルが成長していることだ。ラグビーにはさまざまなスキルが必要だが、メンタルスキルが最も大事と言っても過言ではないと思う。その成長が勝因だ。

(前半を終えトエアバを交代させたのはなぜか?)
永友:前半で怪我をしたため、トレーナー、ドクターと相談して入替を判断した。ただ、交代する選手も成長しており、今後は戦術的に変えることももちろんある。




[敬称略]
(記事:畑村学 広報担当:山口県協会)