ジャパンラグビー トップリーグ2013-2014

 


1stステージ 第5節 プールA マッチ・会見サマリー
(花園)

10月6日(日) 12:00Kick Off
 7 - 21
10 -  3
豊田自動織機シャトルズ
17
サントリーサンゴリアス
24

◎ 豊田自動織機シャトルズ vs サントリーサンゴリアス マッチ・サマリー
 開幕以来4試合連続して敗戦が続くもののいずれも接戦でこれまで勝点5と健闘を続ける豊田自動織機シャトルズとNECにまさかの敗戦を喫しはしたものの3勝、勝点17と進撃を続けるサントリーサンゴリアスの一戦。10月とは思えない強い日差しが鮮やかな芝の緑に照り映える中で、試合は、織機のキックオフで開始された。

 試合は、まず4分、サントリーがG直前ラックから右に展開し、⑨→⑩→⑬そして逆サイドから鋭角に走り込んだ⑪長野に繋ぎ中央トライ、Gもなり0-7と先攻する。しかし、この日サントリーは織機の固いDFに攻撃を阻まれ、ノット・リリース・ザ・ボールの反則を繰り返し、逆に織機は相手の反則から深く攻込むものの後一つフェーズを重ねることができず、得点に繋がらない。そして、前半、得点を重ねるのは試合巧者のサントリー。27分に自陣で相手ボールをターンオーバーし、ピッチ右一杯に展開し⑭成田がトライ。そして35分には同じくBKのライン展開から⑩小野がトライ、いずれもGが決まり0-21とする。一方織機は、前半終了直前の38分に相手反則から速攻、ラックを連取し、最後⑦竹内がインゴールに飛込み7-21と追いすがる。

 後半も先行したのはサントリーで、2分に⑫ニコラスがPGを決め、7-24と差を拡げる、しかし、ここからは、前半とは変わって、織機がペースを掴む。まず9分、自陣22ml付近で⑭赤石がパス・インターセプト、80m近くを走切り、トライ(G成功)14-24と差を詰める。この頃から織機のブレイクが目を惹くようになり、34分には、⑫大西がPGを決め1T・G差とし、ノーサイドまで連続攻撃でサントリーを追い詰めるが、やはり、最後の1フェーズがつながらず、勝点1を獲得するものの、試合はサントリーが僅差で勝利を得た。

 MOMは、キャプテンとして、体を張ってサントリーを勝利に導いた⑤真壁が受賞した。










◎ 会見サマリー
【豊田自動織機シャトルズ 田村誠 監督】
 たくさんの観客に見ていただく中で、昨年度のチャンピオンチームに対して高いモチベーションで戦うことができた。ただ、前4節含め良いチャレンジができているが、結果が出ていない。

【豊田自動織機シャトルズ 梅田紘一 ゲームキャプテン】
 良いチャレンジができた。ただ、こうした試合で落とし続けている。次節以降は勝てるよう頑張りたい。

(差が出た点は?)
田村:セットプレーで差があった。あと、ラインブレークできる局面もあったが、サントリーの分厚いディフェンスに阻まれてしまった。
梅田:スクラムとラインアウト。特にスクラムは、ほとんどボールを出せなかった。

(前半の終了間際にトライを返して手応えがあったと思うが後半への指示は?)
田村:この試合は4トライをとらなければ勝てないと考えてそれを目標にしていたので、あと3トライは何としてでもとろうと伝えた。



【サントリーサンゴリアス 大久保直弥 監督】
 予想通りの展開。決して隙があったとか、手を抜いたとかではない。豊田自動織機に翻弄されたというのが本当のところ。引き続きハードな練習をして立て直していくしかない。

【サントリーサンゴリアス 真壁伸弥 キャプテン】
 豊田自動織機のミスに助けられて、勝つことができたという試合。

(現状の課題は?)
大久保:1試合には130回前後のブレークダウンが発生すると思うが、このブレークダウンを支配することが前提になる。やはり人任せにしているところが散見された。ここを謙虚に修正していきたい。

(BKの主軸が怪我の中で、若手の長野・竹本選手の評価は?)
大久保:経験が少ない中で、豊富な仕事量でチームに貢献してくれていると思う。前半はうまくスペースができて彼らの持ち味が出せたが、後半はFWの仕事量が少なくボールを供給できなかった。

(小野沢・平選手の復帰のメドは?)
大久保:こうしたチーム状況の中で、是が非でも復帰を早めるということではなく、やはり80分間走れるということを前提に考えている。




[敬称略]
(記事:蜷川善夫、村島博、高橋茂治 写真:柳元啓志 広報担当:村島博)