ジャパンラグビー トップリーグ2013-2014

 


1stステージ 第6節 プールA マッチ・会見サマリー
(鈴鹿)

10月20日(日) 14:00Kick Off
 6 -  8
 0 - 20
豊田自動織機シャトルズ
6
NECグリーンロケッツ
28

◎ 豊田自動織機シャトルズ vs NECグリーンロケッツ マッチ・サマリー
 トップリーグ1stステージ第6節、ここまでいいゲームをしながらも勝ち星に恵まれず、今節で初勝利を狙う豊田自動織機と、現在4勝1敗でプールAの2位につける好調NECグリーンロケッツのゲームが鈴鹿スポーツガーデンで行われた。激しい雨が降りしきる中、キックオフの時を迎えた。

 雨のためにボールが滑りやすく、ピッチの芝に水が浮いているというコンディションの中、静かな立ち上がりとなった。試合が動いたのは15分。豊田自動織機は相手陣10m中央からのPGをCTB大西が落ち着いて決め、3点を先制する。20分、NECは相手陣22mでの相手のラインアウトをターンオーバー、そのボールを展開し、左WTB釜池がトライ、3対5と逆転する。23分、豊田自動織機は相手陣22m中央で得たPGをCTB大西が決め、6対5と再逆転。37分、NECは22m左中間のPGをSOウェブが決め、6対8と再々逆転する。

 後半は完全にNECがゲームを支配した。4分にはCTB田村が相手のBKラインのボールをインターセプトしかけたが、ノックオン。5分にはゴール前での相手のキックをチャージ、インゴールに入ったボールは惜しくもデッドボールラインを越え、トライできなかった。そして10分、NECは相手陣ゴール前右中間のラックから大きく左に展開、CTB田村がトライ、コンバージョンも決まり6対15とする。17分にはNECのSOウェブがPGを決める。18分には相手陣10mで得たペナルティからクイックリスタート、途中出場のナドロがトライ、6対23とリードを広げる。豊田自動織機は32分、相手陣22m付近でのラインアウトから果敢に攻めるが、NECの固いディフェンスの前にトライを奪うことができなかった。終了間際の38分、NEC右WTB窪田がトライを決め、ノーサイドとなった。このゲームのMOMにはNECのニリ・ラトゥが選ばれた。










◎ 会見サマリー
【豊田自動織機シャトルズ 田村誠 監督】
 今シーズン、このプールの中で一番手強い相手がNECだった。ニリ・ラトゥをしっかり止めるというゲームプランがうまくいかなかった。後半の立ち上がりにNECとの集中力の差が出た。トライを取れなかったのは残念。

【豊田自動織機シャトルズ 梅田紘一 ゲームキャプテン】
 結果は残念。後半立ち上がりの20分、エリアを全く取れなかったのがすべて。次節は切り替えてファンの皆様に勝利の報告をしたい。

(後半の入りはどうだったのか?)
田村:前半はいい入りができた。このコンディションではキックでエリアを挽回ということはできなかった。NECとの経験の差かもしれない。



【NECグリーンロケッツ グレッグ・クーパー ヘッドコーチ】
 ボーナスポイントも取れたこの勝利は喜ばしい。豊田自動織機は組織力のあるチームで、敬意を払っている。フィジカルな戦いだったが、戦術的に上回れた。今日のディフェンスは誇れる。次節のホームでのゲーム、ファンのみなさまの期待に応えたい。

【NECグリーンロケッツ 浅野良太 キャプテン】
 悪天候の中、応援に来てくれたファンのみなさまにお礼を言いたい。このゲームはディフェンスをしっかりやろうと臨んだ。トライを取られなかったのは成果。反則でリズムが作れなかった。もう少しゲームをコントロールできた。次節のトヨタ戦、昨シーズンのリベンジをしたい。

(前半はタイトなゲーム、後半はずっと敵陣でプレーをしていた。ハーフタイムでの指示は?)
クーパー:前半は豊田自動織機がラックにプレシャーをかけてきて、エリアを取れなかった。後半はラックを避けて、キックをするように指示した。

(後半は、前半のジャブが効いていた?)
浅野:豊田自動織機のブレイクダウンに注意をしていたが、予想通りの激しさだった。後半は攻撃の起点が相手陣だったのがよかった。

(トヨタ戦に向けて?)
浅野:リベンジの思いを選手が出せるか。いかに準備できるか。昨年の悔しさを晴らせる場面。ホームで戦えるのはうれしい。




[敬称略]
(記事:後藤樹雄、写真:清水良枝、広報担当:山中茂生)