関西大学Aリーグ

 


関西大学ラグビーフットボールAリーグ 2013 第4節

 10月27日日曜日、大阪市鶴見緑地球技場で、これまでリーグで全勝を続けている京都産業大学と立命館大学のいわゆる全勝対決が行われました。晴天の秋空の下、鶴見には多くの観客にお越しいただき、メインスタンドでは収容しきれないため、異例のこととして観客席のないバックサイドに観客を誘導して、皆様に観戦を楽しんでいただきました。以下で試合の模様をお伝えします。

10月27日(日) 14:00Kick Off 鶴見緑地
京都産業大学
5
 0 - 24
 5 -  7
立命館大学
31

◎ 京都産業大学 VS 立命館大学 マッチ・サマリー
 関西大学Aリーグ前半戦の大一番、ここまで3戦全勝同士の注目対決。午後2時、満員の鶴見緑地球技場で、風下の京産大のKOで始まる。均衡を破ったのは立命大、10分自陣10mのラインアウトから得意のFW・BK一体となった攻撃で5フェイズを重ね、11番高木智司のビッグゲインからゴール前10mでラックを形成し、最後は6番中村優樹がゴールポスト右に飛び込み、10番大城海のゴールも決まり0-7と立命大が先制する。14分には京産大のオーバーザトップのペナルティから、立命大9番井之上明の早い仕掛けでノット10mバックを誘い、22mゴール正面のPGを立命大10番大城が難なく決め、0-10と引き離す。立命大はこの後19分には相手陣10mのラインアウトからモールドライビングをかけ、FW周辺で崩しBKへ展開し仕留めるといったセオリー通りの攻撃から15番山中駿佑が右隅にトライ。27分には京産大BKのパスミスを12番市原淳平が足に引っ掛け、そのボールを自らゴールポスト下に押さえトライ。それぞれゴールも決まり、0-24とする。一方、京産大も何度かフェイズを重ね攻撃を繰り返すが、立命大の堅いディフェンスに阻まれ前半はゴールラインを越えることができなかった。

 後半は、風上の京産大、風下の立命大のエリアで両校譲らず中盤までスコアが動かなかったが、65分、京産大がゴール前5mの相手オーバーザトップのペナルティから、15番山下楽平の好判断によるPからGOで右中間に飛び込みトライを返したものの、立命大は、ロスタイムに公式戦初出場で80分に入替で入ったばかりの21番南友紀(CTB)が右中間にトライしゴールも決まり、結果5-31で終了した。

 立命大は、前評判通りの安定した力で、ここまでの全勝対決を制し優勝に向け一歩抜け出したかたちである。FW・BK一体となった攻撃力もさることながら、堅守が印象的であった。対する京産大は、悔しい1敗であるが、決して優勝戦線から脱落しておらず、残り3節はどれも落とせない。とりわけ、次節の同志社大戦がポイントとなるであろう。両校の今後の戦いぶりに注目したい。












【立命館大学 中林正一 監督】
 前半は入りから自分達の思い通りの展開ができて、集中力も高かったが、前半残り10分位から組織だった意図のないプレイになってしまった。ハーフタイムで修正しようとしたが、良い状態に戻すことが出来なかった。ただし、全般にディフェンスは安定していた。

(井本君のケガの具合は?)
中林:今週で6割方は回復しているが、今日変わりに出場したスタンドの大城が活躍してくれたので、チーム内でポジションを争うような状態になり、結果として良かった。また、チーム力も上がってくると思う。次の試合では、井本も出場できる状態になると思っている。

(4連勝となったが、全勝を狙っているか?)
中林:いままで4連勝の経験はなかったので、次の関学大戦に全力を注ぎたい。今季の関西リーグは混戦状態で先が分からないので、一戦一戦勝ち進んで行きたいし、選手達と全勝優勝という目標に向かって邁進していきたい。


[敬称略]
(記事:高橋茂治、玉川育夫 写真:長谷川昭男 広報担当;村島博)