ジャパンラグビー トップリーグ2013-2014

 


1stステージ 第7節 プールA マッチ・会見サマリー
(コカ・ウエスト広島)

10月27日(日) 14:00Kick Off
11 -  3
22 -  8
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
33
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
11

◎ 神戸製鋼コベルコスティーラーズ vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス マッチ・サマリー
 秋晴れとなり、涼しい風が心地よくスタンドを駆け抜けるコカ・コーラウエスト広島スタジアム。トップリーグに先立ち、ラグビースクールを対象としたラグビークリニックやトップキュウシュウAリーグ、マツダブルーズーマーズv中国電力の試合も行われた。昨日の試合でトヨタ自動車が勝利し、プールATOP4を確定。2ndステージ上位グループに進むために残り1枠をかけて直接対決となったこの試合は、神戸製鋼コベルコスティーラーズのキックオフで始まった。

 前半7分、神戸製鋼、相手陣ゴール前右サイドでのラック、相手のオフサイドがありPK。⑩森田が落ち着いてゴールを決め、3点先制。23分、神戸製鋼は中央付近のマイボールスクラムを起点に右に展開。⑨-⑩-⑪-⑮-⑭と50mを繋ぎ、最後は⑬ジャックフーリーが右中間にトライ。(ゴール失敗) 8-0。34分、NTTは相手陣ゴール前の相手ボールスクラムをターンオーバー。右に展開して密集となり、神戸製鋼⑧マパカイトロパスカのモール内での故意のオフサイド(シンビン)でPK。NTT⑩君島が確実にゴールを決めて8-3。前半終了間際の40分、中央付近でNTTのノットロールアウェイ。遅延行為でさらに10m前進した地点でPKが与えられ、神戸⑩森田がPGをねらい、11-3として前半を折り返した。

 後半3分、NTT、自陣22m内右サイドでモールコラプシング。神戸、森田のPGで14-3。9分、今度は神戸製鋼が自陣22m内でラックのオフサイド。NTT、君島のPG成功、14-6。詰め寄られた神戸は後半10分、NTTが自陣ゴール前でキック処理をお手玉したところを⑥前川が拾い、後半①安江と交代で出場した⑰山崎に渡ってゴール右下にトライ(G成功)21-6とすぐさま引き離した。さらに17分にも神戸製鋼⑬ジャックフーリーがこの試合2つめのトライ(G成功)で28-6とし、点差を拡げた。何とかトライを奪いたいNTTは後半19分、神戸陣内22mでの相手ボールラックをターンオーバー。⑨-⑮と繋ぎ、⑪友井川に代わって後半途中出場の23番栗原がラストパスを受けて左隅にトライ(G不成功)26-11とする。スクラム、ラックとマイボールを獲られていた神戸製鋼だが、後半27分、相手陣ゴール前15m、左サイドのラインアウトからモールを押し込んで⑦ジョシュ・ブラッキーがトライ(G成功)33-11。フォワードの意地を見せた。

 この結果、神戸製鋼のプールATOP4が確定。マン・オブ・ザ・マッチは神戸製鋼コベルコスティーラーズ、WTB⑪大橋由和選手が受賞した。








◎ 会見サマリー
【NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 林雅人 監督】
 セカンドステージ、さらに上を目指して戦った。勝てば3位、負ければ5位と言う大事な試合だったが、神戸製鋼の強さに屈し力負けの感があった。自分の責任である。

【NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 友井川拓 キャプテン】
 多くのファンの皆様が広島まで駆けつけてくれて大変ありがたいと思う。その前で勝利をお見せしたかったができず申し訳ない。また大事な試合を落としたことを残念に思う。

(前半風下の中でうまく戦えたように思うが、今日の成果は?)
林:トスに勝って太陽の逆光と風下をあえて取り、ハイパントを多用した。そこが神戸の弱点だという判断。前半終わった段階では風下としては悪くない点差だったと思う。チャレンジャーとして真正面から勝負を挑み、キックではより高い位置で、ディフェンスでは低いところで足を止めることにフォーカスを絞り戦うことしかない。後半はミスと反則の部分で心のコントロールを失うところがあった。



【神戸製鋼コベルコスティーラーズ 苑田右二 ヘッドコーチ】
 勝つことができてよかった。サントリー戦が糧となった。

【神戸製鋼コベルコスティーラーズ 伊藤鐘史 ゲームキャプテン】
 フィジカルの面で勝ったところが勝因だと思う。

(前半、硬さがあったように思うが?)
苑田:気持ちが前にいったミスはいいと思っている。セットプレーでのミスはハーフタイムで修正できたと思う。
伊藤:前半節から良いプレッシャーの中でプレーできている。それがチームの底上げになっている。

(ラインアウトのミスが目立ったが、その原因と修正できた要因は?)
伊藤:自分としてはラインアウトよりスクラムの方が課題だと思っている。ラインアウトはスロアーとのタイミングが合っていなかっただけ。

(次のステージではさらに厳しい戦いになると思われるが、一番の修正ポイントは?)
苑田:第1ステージの7試合、48人中38人がジャージーを着て勝ち抜いてきた。いろいろなプレッシャーの中、総力戦で戦えているのでチーム全体のレベルアップはできていると思う。勝負所でのミスがゲームを左右するので、自分たちにさらにプレッシャーをかけながら練習していきたい。




[敬称略]
(記事:広島県協会広報 西原利典 広報担当:広島県協会)