2013 ジャパンラグビートップウェストAリーグ

 


Japan Rugby Top West A League第6節
(近鉄花園)

11月23日(土) 12:00Kick Off
JR西日本
7
 7 - 33
 0 - 19
大阪府警察
52

◎ JR西日本 vs 大阪府警察 マッチ・サマリー
 これまで、勝利に恵まれていないJR西日本とそのJR西日本から1勝を挙げている大阪府警察との最終戦、試合はJRのキックオフで始まった。

 立ちあがりは双方キックで相手の出方を窺うが、まず、5分相手陣でPKを得た府警は、スクラムを選択し、ラックを連取した後G直前のラック右サイドから③今井がインゴールに飛び込み7-0と先制する。その後も府警は、8分⑥森がこぼれ球を足にかけトライ、22分③今井、27分⑮泉、34分②益留と5トライを挙げる。これに対しJRは、18分、G前20m中央のラックから⑨橋野がサイドを抜け出して挙げたトライ1つを返したのみで7-33と水をあけられて前半を折り返す。

 後半に入ると、前半劣勢だったJRはボールを細かく、素早く展開する攻め方に変え、これが功を奏して大きくゲインをする場面が見られるようになるが、最後を詰め切れない。そんな中で府警は、10分⑫角田、34分⑧操上、39分⑪越智と着実に3トライを加え、7-52とJRを圧倒して最終戦の勝利を手にした。

 大阪府警察が持前の前に出るDFとFWのパワーで得た勝利であった。




11月23日(土) 14:00Kick Off
中部電力
0
 0 - 47
 0 - 64
Honda HEAT
111

◎ 中部電力 vs Honda HEAT マッチ・サマリー
 流石に元トップリーガーの貫録を示してここまで全ての試合でボーナスポイントを獲得して全勝のHonda HEAT、リーグを全勝で飾って、トップリーグへの復帰を目指したい。一方の中部電力は大阪府警察とは1点差の辛勝であったが、アウエイでのHondaへの1敗を除くと全て勝利を挙げている、最終戦でHondaにひと泡吹かせて、トップチャレンジへ勢いをつけたい。

 試合は、まず立ち上り2分に中電が相手陣左中間10mラインを超えたところで相手反則を得て⑨東郷PGを狙うが惜しくも外し先制はならない。これに対し、Hondaは、6分にG直前ラックから⑭谷口が右サイドを衝きトライ、7-0とすると、13、15、23、28、38、39分とBK、FW一体となった攻撃で7トライを、息つく暇もないようにたたみ掛け、前半だけで0-47と大勢を決めてしまう。

 後半に入ってもHondaの勢いは止まらず、後半開始早々の1分いきなりハーフウエイ付近から速攻をかけ最後G直前ラックから⑪生方が飛び込みトライを挙げると、その後も攻撃の手を緩めず、39分の左BK展開からの同じく⑪生方のトライまで9トライを量産し、最後はロスタイムに入った45分に⑬マサンガと入替った古谷が40m近いPGを決め0-111と中部電力に大差を付けて圧勝した。

 この試合、Hondaは、FW、BK共に縦横に走り回り、特にこの日5トライの⑪生方、3トライの⑬マサンガらのBKの決定力をファンに印象付けた。一方の中電は、特に後半DFが機能しなくなり大差を付けられることとなってしまったが、トップチャレンジ2に向けて、再度体制を建て直して、トップリーグへの挑戦に賭けてほしい。


[敬称略]
(記事:村島博)