関西大学Aリーグ

 


2013 関西大学Aリーグ閉幕 (最終試合レポート)

 11月30日土曜日、2013年関西大学Aリーグの最終戦となる天理大学対立命館大学の試合が晴天の近鉄花園ラグビー場第Ⅰグランドで行われ、立命館大学が勝利を手にしました。これにより、2013年の関西大学Aリーグは幕を閉じ、また、最終的な順位は1位:立命館大学、2位:同志社大学、3位:京都産業大学、4位:関西学院大学、5位:大阪体育大学、6位:天理大学、7位:関西大学、8位:近畿大学となりました。そして、5位までの各校は、12月8日から始まる第50回全国大学選手権大会セカンドステージへと進出します。以下で、最終戦の模様をレポートします。

11月30日(土) 14:00Kick Off 近鉄花園
天理大学
21
 7 - 33
14 - 21
立命館大学
54

◎ 天理大学 VS 立命館大学 マッチ・サマリー
 関西大学Aリーグの最終戦、立命館大学にとっては12年ぶりの優勝、天理大学にとっては6年連続の大学選手権出場を賭けた、どちらも負けられない一戦。

 試合は、立命館のKOで始まる。いきなりキックオッフをミス、その直後のスクラムでも反則を起こし浮足立っていた立命館だが、7分相手陣10mのラインアウトから得意のFW・BK一体となった攻撃でフェイズを重ね、最後は9番井之上明の好判断でラックサイドに走り込んできた11番高木智司にパスを通しそのまま中央にフィニッシュ、10番井本拓也のゴールも決まり0-7と立命館が先制する。16分にも立命館が自陣22m付近で天理大のBKのパスミスを12番市原淳平が反応良く足に引っ掛けターンオーバー、こぼれ球を拾った11番高木が約50m走り切りゴールポスト下にトライ、ゴールも10番井本が難なく決め0-14。20分にも立命館14番吉原浩之介がハーフェーライン付近から持前のスピードと鋭いステップで3~4人をかわしゴールポスト下にトライ、ゴールも決まり0-21と引き離す。対する天理大は、29分にBKのライン攻撃から13番トニシオ・バイフの絶妙のパスを受けた11番石川大樹が右中間に回り込んでトライ、13番バイフのゴールも決まり7-21と点差を詰めるものの、立命館は33分(4番清水亮祐)、39分(14番吉原)にもトライを決め、7―33と点差が拡がり前半が終わる。

 後半も立命館の勢いは止まらず、立ち上がり 開始早々1分に4番清水がインターセプトから追加点、後半巻き返しを図りたい天理大にとっては痛い失点で7―40。18分に天理大は途中出場のNO8、20番モセセ・トンガがトライを返すが、立命館は、28分に6番和田健吾が、試合終了直前38分には7番萩原寿哉がインゴールにねじ込んでさらにリードを拡げ、勝負あり。ロスタイムに天理大20番トンガがトライを返すが、21―54で試合終了。立命館の12年ぶりの優勝が決まった。

 立命館は、第5節の関西学院大学に1敗を喫したが、前評判通り安定した攻撃力と堅守で優勝を勝ち取った。関西優勝チームとして大学選手権での躍進に注目したい。一方、昨年まで3連覇していた天理大は、6位に終わり寂しいシーズンの終了となったが、来年の奮起を期待したい。










【立命館大学 中林正一 監督】
 今日の試合にかける意気込みは、出ているメンバーだけでなく全員の思いが強かったので、結果としてそれが現れて喜んでいる。昨年、天理大学に負けてから“アベンジャー(復讐者)”になることをテーマに取り組んで、最後の最後に負けを取り返すことが出来てうれしい。

【立命館大学 庭井祐輔 キャプテン】
 一回生の時から中林監督を胴上げしたいと思っていたし、また、昨年負けた天理大学をターゲットにしていたので、勝ててすごくうれしい。

(優勝の原動力は?)
中林:キャプテン庭井を中心にリーダー陣がしっかりとまとめてくれたことと、部員が一団となって、いい雰囲気を作って努力したことが原動力だと思う。

(大学選手権に向かっては?)
中林:大学選手権で勝ち上った歴史がないので、新しい歴史を創ることと一戦一戦挑戦者として頑張っていきたい。

(大学選手権ではどのようなラグビーがしたいか?)
庭井:関西の代表として行くので、立命らしいプレーを出しきりたい。


[敬称略]
(記事:高橋茂治、玉川育夫 写真:長谷川昭男 広報担当:村島博)