第50回全国大学選手権大会

 


第50回全国大学選手権大会
セカンドステージ 第1戦
(瑞穂)

12月8日(日) 14:00Kick Off
中央大学
28
14 -  3
14 - 26
京都産業大学
29

◎ 中央大学 vs 京都産業大学 マッチ・サマリー
 前半は中央大学のキックオフで開始された。序盤は両チームともキックを効果的に使いエリアの獲得を目指す。風上の京産大が有利な展開になると思われたが、中央大はグラバーキックを多用し巧妙に相手陣で試合を行う。京産大は低く鋭いタックルで中央大の突破を許さず、前半は得点の動かない引き締まった展開が続く。前半19分に試合が動き出した。中央大は相手陣22m左中間のラックからBKに展開すると、走り込んだ⑪高がインゴールに飛び込み先制トライをあげた。その後も中央大が攻め込む時間が多いが、京産大が意地のタックルを繰り返し得点することができない。すると、我慢を続けてきた京産大は前半35分に⑮山下がPGを成功させ3点を返した。しかし直後の前半37分に中央大①檜山がトライをあげ前半は14−3で中央大がリードした。

 後半は開始早々、京産大がFW、BKが一体となって連続攻撃を仕掛け、6分に京産大⑩三原がゴール中央に飛び込み追い上げを始める。さらに14分に京産大FWがスクラムでプレッシャーをかけ前に出ると⑨梁がインゴールに飛び込み京産大が逆転した。勢いに乗った京産大はキックカウンターから⑮山下がビッグゲインをすると最後は⑭森田慎也がトライし差を拡げる。一方、中央大は後半23分に⑮羽野がタックラーを引きずりながらインゴールに飛び込み、21−22とお互いに譲らない展開が続く。そして30分に中央大は相手陣10m付近左ラインアウトから右に大きく展開すると⑭藤崎が中央に回り込み28−22と再逆転をする。このままノーサイドかと思われたが、京産大はラストチャンスからチーム一丸となって果敢に攻め続け、40分に⑮山下が右中間にトライ、28−27とし、さらにその⑮山下がゴールも決めてノーサイド。28—29と京産大が逆転サヨナラ勝利をおさめた。












◎ 会見サマリー
【中央大学 松田監督】
 大勢の観客に見に来てもらい、すばらしい場所で試合ができたことに感謝している。リーグ戦2位のプライドをもって戦いたかったが、結果が出せず反省している。しかし,残り2戦あるのでしっかり戦いたい。

【中央大学 山北主将】
 「ノーペナルティ」が今日の試合の合言葉だったが、ペナルティで自滅してしまった。次の試合はノーペナルティで、勝って笑って終わりたい。

(ペナルティが多かった原因は? また,その修正はできなかった?)
山北:心のスキだと思う。また,前後半1つずつシンビンが出てしまったということは、全員の心の統一ができなかったということ。



【京都産業大学 大西監督】
 まずはありがとうと言いたい。久しぶりの大学選手権出場で、さらに勝てたことがうれしい。前半は全体的に緊張していたようだが,後半はFWがスクラム・モールを押しBKがそれをサポートするという形を最後まで貫いてくれ、それが最後にいい形で出てくれた。

【京都産業大学 三原主将】
 本当にうれしい。前半はキックゲームで負けていたので、後半は自分たちの形でいこうと修正した。春からフィットネスに重点をおいてやってきた成果が、最後の最後に成果として出てよかった。

(後半,再逆転された時に,チームにどういう声をかけた?)
三原:時間もまだあるし、もう一度統一感をもって、継続して攻撃していこうという話をした。

(自分自身がピッチを出た後の気持ちは?)
三原:とにかく取ってくれ,という気持ちだった。

(ミスが目立ったが、本当はもっと自分たちの形で試合をしてほしかったのでは?)
大西:前半は相手のペースに合わせて試合をしてしまったが、後半は修正してくれたので,その点はよかった。

(次への課題は?)
大西:課題だらけ。次は早稲田だから、挑戦者の意識をもって、セットプレーでプレッシャーをかけることをもう一度確認したい。FWはひたむきにプレッシャーをかけ、BKはそれに応えるというスタイルを貫けるようにしたい。
三原:前半のようなミスが多い試合では勝てない。反則やミスを減らし、1つ1つのプレーを大切にしたい。




[敬称略]
(記事:植村元統 大林直之 広報担当:進藤剛)