第50回全国大学選手権大会

 


第50回全国大学選手権大会
セカンドステージ 第1戦
(瑞穂)

12月8日(日) 12:00Kick Off
大東文化大学
45
12 - 17
33 -  7
関西学院大学
24

◎ 大東文化大学 vs 関西学院大学 マッチ・サマリー
 暖かな冬の陽射しの下、大東文化のキックオフでゲーム開始。開始早々、大東文化はボールが手につかず、そこを関西学院は攻め込んでいく。そして5分、関西学院が相手陣ゴール前で執拗にサイドを攻め続けてトライをとり、この試合最初の得点をあげる。が、直後のキックオフから大東文化が攻め続け、先ほどとられたのと同じような形でトライを取り返し、点差をつめる。その後はお互いにディフェンスが甘いところをつきながら、関西学院が2トライ、大東文化が1トライを20分までのところで追加し、点の取り合いの様相を示す。しかし、残り20分はお互いに後一歩のところまで攻め込むがミスで得点を奪えず、12−17で前半終了。

 後半は,序盤から大東文化が関西学院を自陣に釘付けにし、攻め続ける。関西学院も何とか耐えてゴールを割らせなかったが、10分に大東文化の縦の連続攻撃からのトライ(G)で逆転を許してしまう、そこからは大東文化の勢いが増し、関西学院のディフェンスが甘くなったところを次々とラインブレイクし4トライを加え、関西学院の攻撃を終了直前の1トライに抑えて、45−24で逆転勝ちを収めた。
 前半は均衡した試合であったが,後半は大東文化の強さが目立った試合であった。








◎ 会見サマリー
【関西学院大学 野中監督】
 本日はありがとうございました。前半リードしている中で、後半は固いディフェンスをしていこうと話しました。前半のトライの取られ方があっさりしていたので、それを修正したかったのですが、ファーストタックルの甘さからほころびが出てしまい、大量失点につながってしまったことは残念でした。大東文化さんの力強い走りに翻弄されてしまいました。

【関西学院大学 畑中主将】
 自分たちのタックルミスで相手に勢いをつけてしまったということが敗因だ。タックルにいってはいるのだが、ずらしてオフロードでつながれ、ゲインを切られてしまった。また、ノックオンやハンドリングエラー、ペナルティ等も多く、自分たちのミスで相手に勢いをつけてしまいまった。そこを修正して、次回に生かしたい。

(再三レフリーから話があり、シンビンも出ましたが、レフリングと選手の意識との違いはあったか?)
畑中:レフリーからはノットロールアウェイについて話があり、倒れなくてもいいところで倒れてしまったり、倒れた後にすぐに転退できなかったりした。しっかりとレフリングに合わせていかなければならないとを反省している。

(1週間後の試合に向けて修正していく点は?)
野中:今日の試合は、チャレンジャーとしてもっと貪欲にいかなければならないところができていなかった。次が帝京大学さんだからという訳ではないが、チャレンジャーとして戦っていく姿勢を見直していきたいと思う。

(後半相手が変えてきたことは?)
畑中:前半より動かしてきたという感じを受け、ボールがよく動き走らされた。その中で、タックルミスなどが多くなってしまいやられてしまった。相手の方がアグレッシブでチャレンジャーという感じだった。



【大東文化大学 青柳監督】
 今回の大学選手権は1回でも負けたら次のステージに上がれないということで、内容云々の前にまず勝てたことを嬉しく思う。

【大東文化大学 高橋主将】
 相手がどうという前に、まず自分たちのプレーをしようと話をしたが、前半は固さが出てしまった。今後勝ち進んでいくためには前半からしっかりプレーしていかなければならないと思う。

(後半に向けてどんな指示をしたか?)
青柳:タックルが受け身だったので、どんどん前へ出て攻撃的にタックルをしようと指示をした。

(キックからラインアウトという回数が少なかったと思うがそのような戦術だったのか?)
青柳:そのような流れだったからだ。停滞したらタッチから組み立てるが、基本的にはチャンスがあればどんどん回していこうと思っていた。

(前半の固さはどこからか?)
高橋:初めて大学選手権に出場するという選手が多く、緊張しすぎてしまいった。

(後半、球が良く出るようになったが、どこが変わったのか?)
高橋:まずボールキャリアーが低くずらして当たり、つなげるところはつなぎ、つなげないところは寝るという確実なプレーをしようと心掛けていた。さらに、一人目のオーバーは確実に相手をどかす、ということを共通認識でやった。




[敬称略]
(記事:大林直之、山下岳 広報担当:進藤剛)