第64回全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会

 


第64回全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会

1月4日(土) 12:15Kick Off 瑞穂公園ラグビー場
松山大学
17
 5 - 21
12 - 24
日本文理大学
45

◎ 松山大学 VS 日本文理大学 マッチ・サマリー
 薄い雲間から暖かい日差しが注ぎ、弱風のコンディションの中、日本文理大学のキックオフで試合が開始された。開始早々に日本文理大学はキックオフからボールを獲得するとラックサイドをFWが削り最後は⑥田中がインゴールに飛び込んだ。ゴールも成功し、7−0と早々にゲームが動いた。対する松山大学は風上に立ち効果的にキックを活用しエリアを獲得しにいく。しかし接点で日本文理大学が上回り、なかなかトライまで繋げることができない。その後、どちらも決定的なチャンスが生まれず均衡状態が続いた。22分に日本文理大学はシンビンで1人一時退場。すると、松山大学はこのチャンスを活かし敵陣22m中央ラックから右に展開すると⑤杉野が右隅に飛び込んでトライを返した。しかし、数的不利な日本文理大学ではあるが大型FWが確実にゲインラインを越えると、前半28分に③渡辺がトライをあげた。前半終了間際にも⑪山嵜がトライをあげ、21—5と日本文理大学がリードした。

 後半も先制したのは日本文理大学だった。後半9分に敵陣5mの松山大学スクラムを押し込んでターンオーバーすると⑥田中がそのままグランディングした。一方、松山大学は後半19分に敵陣深く入り、ラインアウトからFWがラックサイドを少しずつ前進すると、⑦藤川が低く飛び込みトライを返し追撃を始める。その後もチーム一丸となって松山大学が攻め込むが日本文理大学の厚い壁が突破を許さなかった。その後、日本文理大学は3本のトライを加え大差を付けたが、ノーサイド直前の40分に松山大学は自陣から果敢に攻めると、④渡部が右中間に飛び込み意地のトライをあげた。このままノーサイドとなり、最終スコアは45—17で日本文理大学が勝利し決勝に進んだ








(記事:植村元統 広報担当:進藤剛)

1月4日(土) 14:00Kick Off 瑞穂公園ラグビー場
中部大学
8
 0 -  8
 8 -  7
東京学芸大学
15

◎ 中部大学 VS 東京学芸大学 マッチ・サマリー
 1回戦同様の強風の中、風下の中部大学のキックオフで準決勝第2試合が開始された。風下の中部大学は⑩渋谷を中心にフラットなパス攻撃でフェイズを重ねる。対して東京学芸大学は1回戦で見せた個々の粘り強いタックルで対抗、両チームを象徴するプレーでゲームがスタートした。直後の8分、中部大学のペナルティーでゴール前5mのラインアウトを得た東京学芸大学がラインアウトモールを押し込み、最後は①坂詰が右中間にトライ、5−0とゲームが動いた。その後、中部大学が中盤で攻撃を仕掛けるが、細かいミスで地域の前進がままならなかった。対して17分、東京学芸大学はゴール前中央でペナルティーを得て⑩川村が冷静にPGを成功、8-0とリードを広げた。一方、風下の中部大学は自陣からも積極的に攻撃を仕掛けるも、容易に敵陣に進めず、地域獲得に苦しむ時間が続いた。その後も一進一退の攻防が続いたが、風上の東京学芸大学が終止優位に中部大学陣内でゲームを進めて前半が終了した。

 後半になると、今度は中部大学が攻勢、風上を利用して効果的に相手陣に地域を進め、力強い縦の攻撃で徐々に圧力をかける。対して東京学芸大学も前半同様、粘り強い防御で対抗した。中部大学は再三相手陣でのラインアウト中心にセットアタックのチャンスを得るも、攻撃が効果的に継続できない。風の影響でのラインアウトの乱れもあるが、その後の争奪では東京学芸大学の出足が一歩早く、後手に回る場面が続いた。そして18分、中部大学がゴール前左中間でペナルティーを獲得、ショット選択もよぎる中、速攻で果敢に試みるが、東京学芸大学のタックルがミスを誘い、得点の機会を逸した。その直後から東京学芸大学が攻勢、ゴール前まで迫るが、中部大学の必死の防御で中盤での攻防に戻る。そして31分、中部大学⑩渋谷が中央からPGを成功させ、3−8と勝利への執念を燃やす。しかし東京学芸大学はキックオフ直後のチャンスから⑨富山が抜け出しトライ、ゴールも成功し15−3と勝利を決定づけた。中部大学も38分、縦の連続攻撃からBKに大きく展開、最後は22田代が飛び込みトライ、8−15と意地を見せる。その後も中部大学が最後のチャンスを自陣から攻撃を継続するが、そのままゲームは終了し東京学芸大学が15−8と勝利し、決勝進出となった。








(記事:早坂一成 広報担当:進藤剛)

[敬称略]