ジャパンラグビー トップリーグ2013-2014

 


2ndステージ 第5節 グループB マッチ・会見サマリー
(長居第2陸上競技場)

1月4日(土) 13:00Kick Off
 0 - 21
12 -  7
NTTドコモレッドハリケーンズ
12
クボタスピアーズ
28


◎ NTTドコモレッドハリケーンズ vs クボタスピアーズ マッチ・サマリー
 近鉄花園ラグビー場で全国高校ラグビーが大いに盛り上がっている中でのトップリーグ第5節、花園に負けない熱い戦いを期待して正月気分も冷めやらぬ1月4日、長居第2競技場には2500人近いファンが詰めかける。年明け早々のNTTドコモレッドハリケーンズとクボタスピアーズの対戦はクボタのキックオフで始まった。

前半5分、ゴール前ラインアウトからクボタがモールで押し込み7番フィナウ・フィリペが右中間にトライ、ゴールも決まり7点先取。クボタはSHの井上大介の動きが良く攻撃にリズムが出てくる、15分には13番カトニ・オツコロが右中間に、33分には8番タキタキ・エロネが左中間とFW,BK一体となった攻撃で0―21とリードして前半を終わる。

NTTドコモは後半0分に7番ハインリッヒ・ブルソーに替えて20番箕内拓郎を投入、箕内はこれがトップリーグ通算100試合目となる。NTTドコモは2分に左中間ラインアウトからモールを押し込み3番北島大が押さえ5点を返す、逆にクボタは5分にゴール前ラックから左へ展開11番柴原英孝が左隅にトライ、10番立川理道のゴールも決まり、5―28と突き放す。NTTドコモは26分にまたも北島がトライを決め12―28とするが、ここから互いにミスが多くなりなかなかチャンスを作れないままフルタイムを迎える。NTTドコモは体格で若干差がある分ファーストタックルで相手を一発で倒すことができず、ブレイクダウンで受けに回ってしまった。
MOMは、攻守に活躍の目立ったクボタ15番サム・ノートンナイトが受賞。










◎ 会見サマリー
【NTTドコモレッドハリケーンズ 下沖正博 ヘッドコーチ】
今日はチームにとって非常に大事な試合だった。一つは負ければ自動降格を覚悟しなければならない状態にあること、もう一つは途中出場した箕内拓郎選手のトップリーグ100capを勝利で祝いたいということであった。前半からミスが続いてしまって、この流れを自らで断ち切ることができない中で前半はノートライ、後半の2トライもモールではとれたものの、ラインブレークした後のつなぎの部分でミスが起こってしまって簡単に相手にボールを渡してしまうという結果でなかなかトライに結びつけられなかった。ただ、まだ2節残っている。この結果を真摯に受け止めて、しっかり気持ちを切り替えて次の九州電力戦に臨んでいきたい。

【NTTドコモレッドハリケーンズ 吉岡宏樹 キャプテン】
チャンスの場面でミスを起こしてしまった。前節からミスが続いてきている中で、そこを改善できなかった。残り2節は何とか修正して九州電力には勝てるようしっかり準備していきたい。

(次の試合に向けては?)
吉岡:今日もディフェンスで受けてしまっている。我々は大きな選手が多いチームではないので、一対一でしっかり止めるということをキーにしながら次の試合に取り組んでいきたい。



【クボタスピアーズ 石倉俊二 監督】
まずもって、沢山の観客の中で試合することができて感謝している。今日の試合は、平成26年最初の試合を絶対勝って良いスタートをすること、また4トライ以上とって勝利して勝点5を獲得しようという目標で臨んだ。結果としてその目標を達成できたことについては、選手たちはよく頑張ってくれたと思う。ただ、後半4トライとってから正直安心してしまって、もっと圧倒したいと思っていたがなかなかできなかった。まだまだそこらあたりの完成度が低い。近鉄、リコーと大事な2試合が残っているので、今後しっかり準備していきたい。

【クボタスピアーズ 荻原要 ゲームキャプテン】
今週はメンバー外のみんなのお陰で良い準備ができた。目標の勝点5で勝つことができたので結果としては満足している。ただ、ペナルティ等ミスが多く課題は多い、次の試合に向けて修正していきたい。勝って反省をできることはありがたいこと、ポジティブに考えて次も頑張りたい。

(後半の具体的な反省点は?)
石倉:ペナルティが最後の20分間で非常に多かった点。我々としては激しくということギリギリのところでプレイしているが、ペナルティとなったことについては反省しなければならない。また、最後は大味な攻め方になってしまった。このあたりのラスト10~20分が上位チームとの差と認識しており、ここもしっかり修正したい。




[敬称略]
(記事:蜷川善夫、北畑幸二、高橋茂治 写真:柳元啓志 広報担当:村島博)